このブラック企業で数年過ごしてきましたが、一番のカルチャーショックだったことは、入社してすぐに行われた二泊三日の合宿でした。

採用が決まった後、人事の方から
「○月○日に泊まりでオリエンテーションがあります。会社の説明と社会人としてのマナーなど、即戦力となる様に教育をします」
という連絡を頂きました。
この時はまだブラック企業だと疑うことは一切ありませんでした。
逆にこんな新人に対して、イキナリ現場へ突っ込むのではなく、新人を集めて仕事に対する土台を作ってくれるなんて丁寧な会社なんだろうって感謝してたぐらいです。
合宿当日の朝、東京駅に集合でした。
周りには初めて見る同期たちがスーツを着て、二泊三日分の着替えを入れた大きなスーツケースを持っている若人がチラホラ居て、この子達と一緒に仕事をしていくんだろうなーって感じて眺めていました。
まぁその沢山いた同期も年を重ねるごとに辞めていき、ついに今では自分一人しか残っていないのが現実ですね。
東京駅八重洲口に集まった初対面の12人。
緊張感がデカすぎて誰も話しかけないというカオスな状況が10分ぐらい続いていましたね。
そこへ人事の方がいらっしゃって、周りにいたスーツケースとスーツの人たちを集め始めました。
引率の方に呼ばれたことによって、あなたたちは同期ですよと認識したのかそこから一気に初対面トークが始まりました。
自己紹介から始まり、前の仕事は何をしていたであったり、これから先に配属される部署はどこかなど、手探りで話をしていたのを覚えていますね。
そこから新幹線に乗って合宿先の東北を目指しました。
お弁当とお茶を支給され、決められた座席に座りました。
隣にはザ理系という感じのメガネボーイが座ってきて、初めまして〜ってたわいもないことを話していましたね。
今まで何をしてたの?とか何でこの会社を知ったの?とかしょうもない事ばかり話していましたね。
何を話したかは具体的に思い出せないですが、
こいつの話つまんないなー。
せっかく移動に1時間ぐらいかかるから寝たいなーって誰よりも強く願っていたことだけは覚えています。
東北のある駅に降りてから、バスに乗り合宿所に到着しました。
移動中に一通り自己紹介を終わらせ、人見知りの自分にとって一番苦手な世間話。
新幹線に続きどうでもいい話題で周りは盛り上がっているなか、よく分からないけど愛想笑いをしてやり過ごしました。
合宿所に到着して、みんなジャージに着替えて講堂へ集合しました。
それからぺライチの紙が配られました。
その紙にはブラック企業の社訓が書かれていました。
最初の試練は社訓の合唱!!
大きな声でという表現ではなく、
全力で叫ぶという正にブラック企業の合宿でした。
初日は声が枯れるまでずっと社訓を叫んでいました。
今思えばあのときに辞めていれば良かったと後悔しています。
翌日もただただ講堂で社訓を叫ぶというそれだけでした。
この資本主義の時代にこんなことをしていいのかと思うぐらい叫んでいました。
ただ驚いたのは周りの人間たちがなんか少しずつブラック企業に染まってきたのか、休憩中も長い社訓を呟いたり、紙に書いたりして長い社訓を覚えるという子まで出てきました。
こうやってマルチ商法にハマっていくんだなーって俯瞰で見てしまっていました。
そんな自分にとっては不毛な二泊三日が終わり帰る時には12人中8人はなぜか分からず泣いていましたね。
泣いていた理由は、完全なる洗脳にハマってしまったのです。
僕、生まれ変わりました!!
これから仕事に本気で打ち込んで行きます!!と、泣きながら興奮しいていました。
そうなんです。
完全にブラック企業のワナにはまってし待ったのです。
ただ、残念なことに合宿で洗脳された同期たちも、
ブラック企業のキツさには勝てませんでした。。。
合宿がから半年後には2人しか残っておらず、今は自分一人しか残っていませんってのが現実です。
洗脳されていたやつらを心の奥で笑っていた自分が残っているっていう、よくわからん感じですが、
こんな合宿にいっても得るものは何もないので、
合宿がありますって言われたら、ネットでどんな合宿なのか?
社風はブラック企業なのか?って疑ったほうがいいです。
どっちみち、数か月後にはまた転職活動しているので、遅かれ早かれと思ってもう一度転職活動をやり直しましょう。
下手に踏み込むと精神崩壊する恐れがありますから。